ダイヤモンドのネックレスが白く濁る理由と、家庭でできるかんたんなお手入れ方法

お店にもっていくのは面倒だしクリーニング費用も高そう、専用の洗浄液を買うのも…と悩んでいる方にぜひとも覚えてほしい、家庭でできるかんたんお手入れ方法。

ここではダイヤモンドのセルフクリーニングについて紹介します。

ダイヤモンドネックレスが白く濁る理由

いつのまにかダイヤモンドが白く濁り、輝きがなくなってしまうことがありませんか。

それは普段している何気ない行動で、だんだんと輝きを失っていっているのです。

ここではその原因について説明します。

【理由①】油分によるもの

ダイヤモンドは硬く耐久性があるため、取り扱いやすい宝石というイメージがあるかもしれませんが、親油性という油やほこり汚れがくっつきやすい性質があります。

特にダイヤモンドは親油性が高く、わずかな時間しか使っていなくても汚れを自然と寄せ付けてしまいます。

また皮脂やハンドクリーム、お菓子の油がついた手でダイヤモンドのネックレスを身に着けてしまうと、その油分が汚れの原因となってしまいます。

また化粧品にも油分が含まれているので、メイク前にジュエリーを身につけてしまうと、ブラシで飛んだ化粧がついてしまう可能性があるので、必ずメイク後に着けるようにしましょう。

【理由②】ヘドロ汚れによるもの

ジュエリーを身につけたままお風呂に入る方は特に注意してほしいのが、このヘドロ汚れ。

これはシャンプーやリンスなど石油由来の石鹸カスが、ダイヤモンドの裏側や爪と爪の間に徐々に溜まっていき、ヘドロ化することで白濁します。

お風呂や温泉に入る前は取り外すようにするとよいですが、紛失する恐れもあるので、失くさないようジュエリーポーチやジュエリーケースに入れるなどして入浴すると良いでしょう。

もし難しい状況であれば、汚れが溜まらないよう入浴後にネックレスを柔らかいクロスで拭くなどしてお手入れをすることをおススメします。

【理由③】水垢によるもの

ダイヤモンドの指輪を着けたまま手を洗ったり、お風呂に入って一緒にジュエリーを洗ったりするとできやすいのがこの水垢汚れ。

水道水にはカルシウムなどのミネラル分が含まれており、水気をきちんと取り除かないとこのミネラル分がどんどん蓄積し、白く汚れてしまいます。

ダイヤモンドのネックレスが水に濡れたときは、柔らかい布で水分をきちんとふき取ることが大切です。

曇ったダイヤモンドのネックレスのお手入れ方法

ダイヤモンドジュエリーは自宅でかんたんにお手入れが可能です。

しかしダイヤモンドだけでなく、エメラルドや真珠、オパールなどデリケートな宝石がついている場合、セルフクリーニングは難しいため、宝石店などプロにお願いするとよいでしょう。

ここではダイヤモンドだけを使ったジュエリーを洗う方法を紹介します。

用意するもの

・中性洗剤

・洗面器

・歯ブラシ

・ぬるま湯

曇りをきれいにする手順

①洗面器にぬるま湯を入れる

※ポイント※

汚れが浮きやすくなるため、水ではなくぬるま湯を使いましょう。もし汚れが頑固で落ちにくい場合は、少し熱めのお湯を使ってください。

②中性洗剤を数滴、①に入れる

③洗面器にジュエリーを浸けおく

④歯ブラシでジュエリーを磨く

※汚れが溜まりやすい隙間や、ダイヤモンドの裏側を意識して磨くようにしてください。

⑤ 真水ですすぐ

⑥ 柔らかい布で水気をしっかり拭く

※すき間や裏側などこまかな部分は綿棒で、トントンと優しく水分を取り除くように拭いてください

指輪など長く身につけていたジュエリーは、裏側に開いている小さい穴などに、汚れが蓄積しなかなか落ちにくいです。その場合は、

• 少し熱めのお湯に中性洗剤を入れて、指輪を浸けておく
• 柔らかくなった汚れを、はたきのように先の部分を割った爪楊枝でこする

という手順でクリーニングしてみてください。

ダイヤモンドネックレスのお手入れの頻度について

ジュエリーを使い終わったら、柔らかい布で優しく拭いて、美しさをキープすることが大切です。洗浄の頻度は特に決めず、気になったときに洗うようにするとよいでしょう。

また宝石だけでなくダイヤを留めている爪の部分や、素材の部分に傷がないかも合わせてチェックする癖をつけておくと、石外れなどの思わぬトラブルを事前に防ぐことができます。

ダイヤモンドネックレスのセルフクリーニングの注意事項

比較的お手入れのしやすいダイヤモンドのネックレスですが、気を付けなければいけない点がいくつかあります。

ここではセルフクリーニングでの注意事項を説明します。

ダイヤを磨くときは強い力でゴシゴシしない

細かな部分の洗浄に歯ブラシを使うとき、つい力を入れてゴシゴシしてしまいがち。

しかしダイヤモンドの留め方によっては、ゴシゴシと強く磨くことで石が外れたり、爪がゆるくなったりする可能性があります。

洗うときは優しく取り扱うようにしましょう。

布は柔らかく、毛羽立ちしないものを使う

水気を拭く布は柔らかい布を使うようにしましょう。

目が粗く硬い布だと、石だけでなくゴールドやプラチナなどの枠にも細かな傷をつけてしまう可能性があります。

また毛羽立ちや糸くずのあるような布の場合、石を留めている爪の部分に引っかかり、外すときの力で爪が緩んでしまう可能性があります。

石の落下という思わぬトラブルの原因になりかねないので注意が必要です。

セーム皮やジュエリー用のクロス、眼鏡拭きなどの布がオススメです。

ない場合はキッチンペーパーでも代用可能です。

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ダイヤモンドのネックレスは超音波洗浄をしても大丈夫？

自宅に超音波洗浄器がある場合でも、ジュエリーの洗浄にはなるべく使わないようにしましょう。

それは石が外れそうなものや、石の無い内包物が大きい場合や小傷がある場合、超音波の振動で石が外れてしまったり、割れてしまったりする可能性があるためです。

宝石店では超音波洗浄器を使って洗浄することがありますが、プロの目で石の状態を確認し、問題がないと判断してから洗浄を行っています。

洗浄器があるとしてもセルフクリーニングで使うには、リスクが大きいのでオススメしません。

まとめ

ダイヤモンドの特徴であるキラキラとした輝きを保つためにも、汚れる原因を知っておくことはとても重要です。

汚れが溜まらないよう、日々のお手入れを心掛けたいですね。