ダイヤモンドリング

結婚指輪に黒い指輪をするのはあり?黒い指輪の意味と特徴を徹底解説。

  • 肇高崎

 

シックでクールな黒い指輪をつけたい! 黒い指輪にはどんな意味がある?

指輪の定番色と言えば金色や銀色ですが、他にもさまざまな色の指輪が存在しており、近年では透明のものから虹色の指輪までも見かけるようになりました。
その中でも、個性的でありながら派手すぎず、男女問わずモードに決まる黒色の指輪の人気が密かに高まっているようです。

人とは少し違う黒い指輪ですが、どのような意味があり、どんな特徴を持っているのでしょうか。
黒い指輪にまつわる情報を集約しました。

黒い指輪に込められた意味

黒はクールでユニセックスな色である一方、ときに喪やダークさを表すこともあります。
加えて、古くから儀式や契約に用いられてきた「指輪」には特別な意味が込められることが多く、「黒い指輪には特別な意味が込められているのでは?」と引っかかりを感じる方もいるのではないでしょうか。
黒い指輪や、黒そのものに込められた意味を確認してみましょう。

右手の中指の黒い指輪は無性愛者のシンボル? 黒い指輪の特別な意味

結論から言うと、黒い指輪そのものには意味は込められていません。
もちろん、「未亡人の証」「呪いの道具」というような、着けるのをためらってしまう由来もありませんので、安心して着けてくださいね。

唯一知っておきたいのが、「エースリング」の存在です。
これは無性愛者の方が右手の中指に着ける黒い指輪で、「永遠に独身」という意思表示になります。
ただし、「関係のない人が着けるとマナー違反」というほどではなく、実際にファッションリングとして黒い指輪をこの指に着ける方も少なくありません。
とはいえ、このような意味があることを知っておいて損はないでしょう。

黒色に込められた意味や印象

私たちの生活になじみ深く、すべての波長の光を吸収する特別な黒色には、多くの意味が込められています。

・夜、闇、影
黒色はその色から夜や闇、影を表すとされています。
これらのイメージから、「クール」「ダーク」な印象を与えることも多いです。

・神秘、秘密、深層心理
「光が当たらない部分」から転じて神秘性や秘密、深層心理の例えとして用いられることもあります。

・格式、厳格、大人、喪
「ブラックフォーマル」という言葉があるように、フォーマルな場面でよく用いられる色です。
喪服が黒であるため「喪」や「死」を連想する場合もありますが、そもそも喪服が黒いのは時代と共に汚れが目立たない色を用いるようになったためです。
過去には喪服は白であったことを考えても、「黒色は死と直結しない」と言えるでしょう。

黒色の指輪はどんな人におすすめ? メリットとデメリット

黒色の指輪はあまりメジャーではないため、高価な指輪、特に結婚指輪に黒い指輪を採用しようか迷っている場合は情報収集が大切。
他の色の指輪と比べた際のメリット・デメリットをご紹介します。

黒色の指輪のメリット

美しい黒色の指輪には多くのメリットがあります。

・シックかつ個性的に見える
黒色の指輪をしている人は少なく、個性的に見せることができます。
赤や青よりも奇抜すぎず、シックに見せながらちょうどよく目立つため、ファッションにも取り入れやすいでしょう。

・男性はクールに、女性はミステリアスに
黒色の指輪はユニセックスな仕上がりとなり、男性の手をより男性らしく、女性の手をより白くミステリアスに見せます。

・重厚感・存在感がある
華奢な指輪でも、黒色ならどっしりとした存在感があります。
幅広の指輪で重厚感を楽しむのはもちろん、遊びの少ないシンプルな指輪や細い指輪を黒色にして独特の雰囲気を楽しむのもおすすめです。

黒色の指輪のデメリット

人と違う色を選ぶ分、気を付けないといけないこともあります。

・取り扱いが少ない
黒色の指輪を取り扱っている店は少ないため、事前にブランドや店舗に問い合わせをして下調べをする必要があります。
デザインや種類もゴールドやプラチナ、シルバーに比べて限られていることが多いです。

・定番色よりはコーデが難しい
黒色の指輪はあまり見慣れないため、手の形やデザイン、コーディネートをしっかりと考えてから購入することが大切です。
心配な場合は、宝石やラインなどで部分的に黒を取り入れるのがおすすめです。

・素材によってはサイズ直しやお手入れが大変
黒色の指輪に使われる素材は特殊なものが多いため、硬度や加工によってはサイズ直しが難しいものもあります。
お手入れ方法も素材によって異なるため、事前に特徴を押さえてから購入しましょう。

結婚指輪(マリッジリング)に黒い指輪はOK?

結婚指輪の色に決まりはありませんので、黒い結婚指輪ももちろんOKです。
近年では黒色の希少金属を用いた結婚指輪を選ぶ夫婦も多く、SNSでもさまざまな黒色の結婚指輪の写真を見ることができます。

結婚指輪といえばプラチナ・ゴールドが主流ですので、「どうして黒なの?」と聞かれることくらいはあるかもしれませんが、それ以外に大きな問題はないでしょう。

人と被らない結婚指輪にしたい方におすすめです。

特徴を知ってベストな素材を選ぼう! 黒い指輪に使われる素材

黒い指輪を作るのには、
①元々黒い材料を使う
②コーティング・薬剤などで表面を黒くする
の2つの方法があります。
それぞれ見ていきましょう。

①元々黒い素材のもの

元々黒い素材のものを使えば、メッキ剥がれなどの劣化の心配がありません。

・タンタル
金属の中で最も黒いとされているのがタンタルです。
安定した金属で変色に強く、アレルギーになりにくく、希少性が高いため結婚指輪におすすめです。
ただし、高価なことと、繊細な加工が難しい点には注意が必要です。

・タングステン(炭化タングステン)
タンタルより安価で購入でき、非常に耐久性が高いのが特徴です。
高級感のある黒色で、こちらも結婚指輪に人気の素材です。
一方で、強度が高いため、サイズ直しどころか切断も非常に困難というデメリットもあります。
また、一般的に「タングステンの指輪」と呼ばれるものの素材は、タングステンとカーボン等による合金です。
ニッケルやコバルトなどのアレルギーを起こしやすい金属も含むため、金属アレルギーの人は注意が必要です。

・オニキス
オニキスは黒色のメノウで、濡れたようなつや感が美しい石です。
その美しさと、「魔除け」の効果があると言われていること、安価で手に入ることから人気の素材です。
台座にオニキスを乗せた指輪はもちろん、オニキスをくり抜いて輪にした指輪も多く流通しています。
ただし、天然石のためサイズ直しや修復が難しく、取り扱いには注意が必要です。

・セラミック
セラミックは無機物を焼き固めたものの総称で、種類によっては黒色のものも存在します。
アレルギーを起こしにくく比較的安価に手に入りますが、サイズ直しがほぼできず、割れやすい点に注意が必要です。

②コーティング・薬剤などで黒くしたもの

表面加工を施すことによって黒色の素材の幅を広げることができますが、コーティングの剥がれや変色などの劣化に注意が必要です。

・ジルコニウム+酸化被膜加工
ジルコニウム自体は銀色の金属ですが、熱で酸化被膜と呼ばれる膜を形成させることにより、シャボン玉と同じ原理でさまざまな色に変化させることができます。
酸化被膜は細かい傷がつくと多少はがれてしまうことはありますが、数年~十数年はお手入れなしでも美しいままのことが多いです。
変色やはがれが起こった場合でも、酸化被膜をかけ直すことができます。
適度な耐久性があり、サイズ直しもある程度可能で、加工の仕方によっては漆黒に近い色になるため、黒い結婚指輪の素材として優秀と言えます。

・チタン+酸化被膜/チタン+ダイヤモンドライクカーボンコーティング
軽量で耐久性が高く、アレルギーを起こしにくい人気のチタンを黒くコーティングした素材です。
酸化被膜は熱、ダイヤモンドライクカーボンコーティングはカーボンによって色を変える加工ですが、いずれも色持ちはジルコニウムに劣ります。
チタンにこだわりがある場合に検討するのがおすすめ。

・いぶし銀
銀を硫化させることで黒くした素材で、ファッションリングとして人気があります。
硫化の度合いや磨き方によって黒色と銀色の割合を変えることができ、クロスや液体クリーナーで黒色が取れることからも分かるように、変色しやすい素材です。
定期的なお手入れができ、変化を楽しめる方向けです。

「黒い指輪」といえど、素材によって質感や性質は大きく異なります。
生活スタイルと照らし合わせ、試着をしてベストな指輪を選んでくださいね。