スーツを着た男性が指輪をつけている画像

男性の指にも指輪をする意味がある。10本それぞれの指に指輪を付ける意味。

  • 肇高崎

 

【メンズリング】男性の指輪に込められた意味やメンズジュエリーを詳しく解説

最近では、さまざまなファッションにメンズリングが取り入れられるようになりました。
とはいえ、まだまだ女性の指輪よりも情報が少ないのも事実。
男性の指輪の歴史・意味から指輪選び、メンズジュエリーなど、メンズリングにまつわる情報をこちらにまとめました。

男性が指輪をつける意味は?

男性が指輪をつける意味を、過去の歴史から現代に至るまで追って見ていきましょう。

男性の指輪の歴史

指輪の歴史は古く、紀元前3000年前から存在するといわれています。
女性が昔から結婚指輪をつけていた一方、男性が一般的に結婚指輪をつけるようになったのは19世紀ごろで、それまでは権威やお守り、指の保護の意味が主でした。

「愛」や「絆の証」の意味を持つようになった指輪は、結婚指輪のみならず、家系や、ときには裏社会のつながりを表すこともありました。
欧米ではマフィアの幹部が小指に指輪をつけることがあり、これがストリートファッションへ影響を与えたともいわれています。

現代の指輪が持つ意味は「愛の証」がメインですが、「お守り」「願掛け」としてつける風習も残っています。

男性が結婚指輪・ペアリング以外で指輪をつけるケースは?

現代の日本では、ミュージシャンやモデル、スタイリストなどのみならず、一般人の間でもメンズのファッションリングが広く愛されています。
ただし、女性のファッションリングほどは浸透していないため、堅い職場やフォーマルな場では少し浮いてしまうこともあり、女性よりも場所を選ぶ必要はあるといえるでしょう。

また、女性は男性の薬指にシンプルな指輪がはまっている場合、高確率で「結婚指輪・ペアリングかも?」と思ってしまうようです。
実際、男性の左手の薬指の指輪の9割以上が結婚指輪かペアリングで、シンプルなデザインの場合は右手でもペアリングのことが多いようです。
もし気になるようなら、左手の薬指にファッションリングをつけるのは避け、右手の薬指につける指輪は一見してファッションリングと分かるものにするのが無難かもしれません。

デザイン・つける指……男性におすすめしたいメンズファッションリング

男性向きの指輪にはどのような種類があるのでしょうか。
おすすめ指輪や指輪のつけ方を見ていきましょう。

シンプルなもの以外! メンズリングにはどんなデザインがある?

指輪にはさまざまな種類がありますが、ここでは特に男性におすすめのデザインをご紹介します。

・シグネットリング
英国貴族が家紋の印鑑として使っていた指輪で、平面の台座が特徴です。
クラシカルでありながら個性も感じる、おすすめのデザインです。
アレンジで石の入ったものも非常におしゃれ。

・カレッジリング
元々学校の記念品として用いられてきたもので、正式には学校名や卒業年、学生生活を象徴するモチーフ、そして誕生石の入った指輪です。
ファッションリングはそれを模しており、ボリューミーで緻密なデザインが特徴的。

・フレームリング
モチーフの縁を残してくり抜いたようなデザインの指輪で、幅広で凝ったデザインながらも重くなりすぎず、スマートにつけられます。
こだわりつつも他のファッションを邪魔しない、便利な指輪です。

指輪をつける指にも意味がある!

“指輪をはめる指にはそれぞれ意味が割り振られており、願掛けで指を選ぶ方も少なくありません。
また、指輪をおしゃれに見せるためにはバランスよく指輪を配置することも大切です。

指輪をはめる指に迷ったら、以下の記事もご参照ください。

⇒指にはそれぞれ意味がある! 指輪をつける位置に迷ったら指が持つ意味に合わせてみるのがおすすめ◎
⇒ベストな指輪の場所はどこ? 指輪をつける位置を工夫しておしゃれをランクアップさせよう”

ジュエリーは女性だけのものじゃない! 男性におすすめの宝石

きらきらとした宝石は女性的に思われるかもしれませんが、実はメンズリングにも宝石が多く使われています。
宝石やデザインを選べば、違和感なく、むしろおしゃれに宝石を身に着けることができるでしょう。
男性に人気の宝石やデザインをご紹介します。
また、男性の結婚指輪に宝石をつけることについてもチェックしてみましょう。

メンズリングにおすすめの宝石

宝石はそれぞれ見た目や性質が異なるため、好みはもちろん、着用シーンも考えて選ぶ必要があります。
メンズリングに人気の宝石を特徴別にご紹介します。

・耐久性のある宝石
「ダイヤモンド」や「ルビー」、「サファイア」は何十年も着ける結婚指輪に使われるほど耐久性のある宝石です。
いずれも傷や水濡れ、薬品などに強く、長い間輝きが続くのが特徴です。

・近年人気が高まっている「色が変わる」宝石
「アレキサンドライト」は不思議な石で、日光の下では青緑色に、炎や人工照明の下では赤紫色になる性質を持っており、目に入りやすい指輪では色の変化をより楽しめます。

また、色が変わる宝石で最近目にすることが増えたのが「アイオライト」で、角度によって水色やすみれ色、くすんだ青や灰色を帯びた黄色に変化します。

いずれも美しくも派手過ぎない色味で、落ち着いた大人の男性におすすめです。

・メンズライクな印象かつリーズナブルな宝石
虎を彷彿させる「タイガーアイ」や真っ黒な「オニキス」などは安価なものでも安定して美しく、見た目もクールで男性に非常に人気があります。

男性らしくすっきりとした宝石のセッティング

宝石のついた指輪を購入する際は、指輪全体のデザインだけでなく、宝石の留め方にも注目してみましょう。
宝石の留め方は「セッティング」といい、指輪の印象から機能性、宝石の輝きに影響します。

最もイメージしやすいのは高さのある爪で宝石を留める「立て爪」で、これは宝石に多くの光が当たるため婚約指輪などに多く使われます。
しかし、立て爪は婚約指輪のイメージが強いため女性的になりやすく、また引っかかりもあるため、メンズのファッションリングには少ないセッティングです。

以下、メンズリングにおすすめのセッティングをご紹介します。

・ベゼルセッティング
宝石を囲むように高さのある台座を作り、宝石を伏せ込むセッティングです。
出っ張りはあるものの爪はないため、宝石を目立たせつつ、引っかかりを防ぐことができます。
指輪のデザインによって男性的にも女性的にもなります。

・伏せ込み
指輪の金属部分に穴をあけて宝石を伏せ込む方法で、ベゼルセッティングのように凹凸がなく、よりすっきりとした印象です。
大きな宝石でも一体感のあるデザインになるため、ごつめのメンズリングによく用いられます。

・堀り留め
堀り留めは指輪の金属部分を彫り、その中に爪を作って留める方法です。
爪でしっかりと宝石を固定しながらも高さを出さず、引っかかりが少ないのが特徴です。
星のように彫る「五光留め」や、四角が印象的な「ます留め」など、凝ったデザインのものがあるのも魅力。

男性が結婚指輪に宝石を入れるのは?

男性の結婚指輪といえば、シンプルでプレーンなデザインを思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、宝石の入った男性の結婚指輪を選ぶ方もかなり増えています。
宝石好きの方はぜひ取り入れてみてください。

さりげなく宝石の入ったものから、大胆なデザインのものまで具体例をご紹介します。

・気兼ねなくつけたいなら「メレ」を
男女問わず、結婚指輪に宝石を入れる方の多くが、「メレ」と呼ばれる小粒の宝石を選択しています。
ビジネスシーンでも浮かず、日常使いをしていても引っかかりや割れの危険が少ないため、結婚指輪をつけっぱなしにしたい方に向いています。
男性の場合はセンターに1つ置く配置、横に3つ並べる配置、縦に2つ並べる配置が人気のデザインです。

・夫婦のお守りとして内側に石を入れる
常に肌に触れる指輪の内側部分に、永遠の愛のお守りとして宝石を入れるのも人気です。
宝石や結婚指輪が持つ意味を強めたい夫婦におすすめ。
汗や水分、薬品に強い宝石を選びましょう。

・つけっぱなしにしないなら大粒の宝石も◎
職場で結婚指輪をしない方も少なくないでしょう。
オフの日や特別なときにしか結婚指輪をつけない場合は、大粒の宝石がついた結婚指輪もおすすめできます。
直線的な印象の平打ちリングや、ごつめの幅広リングなら、大きなダイヤ等がついていても男らしく見えます。

また、女性の婚約指輪と同じ意味合いで、結婚指輪とは別のジュエリーを結婚記念品にするのも素敵です。

メンズリングをつけるシーンはどんどん増えています。
お気に入りの指輪をたくさんつけてくださいね。