夏祭りや花火大会などのイベントで浴衣を着てお出かけする方も多いでしょう。そんなとき、ネックレスなどのアクセサリーを身に着けても良いかどうか考えることはありませんか。
浴衣や着物を着るときに、ジュエリーを身に着けても大丈夫かどうかについて紹介します。
目次
浴衣にネックレスは合わせても良い?
浴衣にネックレスなどのジュエリーを合わせることは、一般的によくないと思われていますが、合わせてはいけないというルールはありません。
しかし襟元が隠れてしまう浴衣などの着物の場合、ネックレスを身に着けても他の人にからは見えないので、「大切なものだから常に身に着けていたい~」といった特別な理由がない限り、そもそも身に着ける意味はあまり無いといえます。
もしもネックレスを合わせたいのであれば、和装の中でもラフな種類の着物である浴衣であれば問題ないでしょう。
浴衣に合うネックレス
浴衣にネックレスやペンダントを合わせるなら、1粒ダイヤモンドや小さめで華奢なデザインのものがおすすめです。
着物は反物や帯の柄や色自体が華やかなものが多いため、派手なデザインのものだとゴテゴテした印象になってしまいます。
さり気なくキラリと光るネックレスは、着物から覗くうなじと相まって一層女っぽさを上げてくれるでしょう。
浴衣に上品にネックレスを合わせるコツ

浴衣にネックレスを合わせると、女子高生のような変に若い印象になってしまう場合があります。そんなときは長襦袢を身につけるとよいでしょう。
着物のようなきちんと感がでて大人の上品さを保てます。そのうえでネックレスを身に着けるとおしゃれが楽しめるでしょう。
浴衣や着物にネックレスを合わせない理由
浴衣や着物にネックレスなどのジュエリーを合わせることがいけないといわれる理由について解説します。
マナーの問題

必ず守らなければならない規則である「ルール」として、ジュエリーを合わせてはいけないという決まりは本来ありません。
しかし、着物にジュエリーを合わせてはいけないと考える人が多いため、マナーとして合わせないことが一般的です。
マナーとは、自分以外の他社に対する労りややさしさといった「思いやり」のことです。
あくまで思いやりであるマナーは絶対に守らなければならない、というものではないので、カジュアルなシーンではアクセサリーを身に着けても問題はないでしょう。
ただしフォーマルなシーンではドレスコードがあるため、留袖や振袖などの礼装や訪問着などの準礼装を着用する場合は、マナーを守る必要があります。
シーンに合わせてジュエリーでのおしゃれを楽しんでください。
浴衣の生地を傷める
ネックレスやブレスレットのチェーンが、襟や袖に当たり、少しずつ生地を傷めてしまいます。
もしもアクセサリーを身に着ける場合は、凹凸の少ないチェーン、例えばベネチアンチェーンを使ったものを身に着けるとよいでしょう。
チェーンの種類については【実はこんなに種類がある!ネックレスチェーンの種類や長さ、特徴を解説】でも紹介しているので、あわせてご確認ください。
見ための問題
襟や袖で首元や手首がほとんど見えない和装の場合、ネックレスやブレスレットを身に着けてもそもそも見えません。
せっかく素敵なジュエリーであっても、隠れてしまうのは非常にもったいないです。
紬や浴衣など、普段着として着用する着物であれば、着流したときにネックレスをチラリと見せておしゃれを楽しむことができます。
浴衣(着物)×ジュエリーの組み合わせがNGな場合
着物にジュエリーを合わせてはいけないと考える人が多いので、マナーを守らないといけないフォーマルシーンではジュエリーの着用を控えましょう。
ただし結婚指輪や婚約指輪など、常に身に着けていることになっていようなもので、あまり派手なデザインでなければ身に着けても問題はありません。
浴衣(着物)×ジュエリーの組み合わせがOKな場合
着物にジュエリーは絶対ダメ、ということはありません。
マナーを守らなければいけないようなシーンでは控える、着物を傷つけるような素材を避ける、といったことを守れば問題はありません。
カジュアルなシーンであれば、自由に好きなアイテムを選んでも問題はありません。ここでは種類別の選び方やおすすめの使い方を紹介します。
ネックレスの選び方
着崩さない限り襟に隠れてしまって見えないネックレス。それを逆手にとって普段チャレンジしない、ゴツゴツした派手なネックレスを着けてみよう、なんてこと絶対にしないでください。
うなじから派手すぎるチェーンが見えると、着物のはんなりとした色っぽさも半減してしまいます。
ネックレスを身に着けるときは、女性らしい華奢でシンプルなものがおすすめです。
ピアス、イヤリングの選び方

ほかのアクセサリーよりも取り入れやすいピアスやイヤリングは、着物の色や柄に合わせてデザインを合わせるのが王道パターン。
おしとやかな雰囲気に見せたいなら、小粒のダイヤや、耳元で揺れる小粒の真珠がおすすめです。
ほかにも大ぶりな揺れるアイテムもおしゃれです。
着物に合わせて、和風モチーフなアイテムを選んでもかわいいです。
派手すぎるデザインだと、着物の華やかさと喧嘩してしまうので、最初は控えめなデザインを選ぶとよいでしょう。
指輪の選び方
着物にひっかかってしまう可能性があるので、石が大きすぎないものや装飾が少ないものを選ぶようにするとよいでしょう。
爪で留めているデザインだとどうしても引っ掛かりやすいので、彫り留めや覆輪留めといった、引っ掛かりのすくないものを選ぶとよいでしょう。
ブローチの使い方
着物にブローチを直接付けると地を傷める原因になってしまいます。ブローチを身に着ける場合は、帯留めに着けるのがおすすめです。
西洋絵画のようなカメオのブローチは、一見和服と合いそうにありませんが、アンティークな雰囲気で意外に着物との相性が良くおすすめです。
ブレスレットの選び方
着物の袖口を傷めてしまうため、金属製のもの、特に凹凸の多いチェーンを使ったもものはおすすめしません。
パワーストーンブレスレットのような、数珠留めタイプやべっ甲を使ったバングルなど、布当たりの優しいアイテムがおすすめです。
もしチェーンタイプのものを身に着けるのであれば、凹凸の少ないベネチアンチェーンを使ったものがおすすめです。
まとめ
着物といえば着付け教室できちんとしたルールにのっとって着るイメージがありますが、もともと家庭独自に着方を教えていました。
このようにルールやマナーも時代とともに変わってきています。多様な価値観が認められる今だからこそ、従来の価値観に縛られず、マナーの範囲内でおしゃれを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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