イエローゴールドの特徴やお手入れ方法

イエローゴールドや18金YGとは何?意味や特徴、お手入れ方法

  • ジュエルグラン

 

イエローゴールドはゴールドジュエリーでよく使われる素材ですが、ゴールドとの違いについてご存じでしょうか。

 

見た目はほとんどゴールドなのに、なぜわざわざ「イエロー」と呼ぶのか疑問に思ったことはありませんか?

 

この記事ではそんなイエローゴールドの意味や特徴、お手入れ方法について紹介します。

 

この記事の概要は

  • イエローゴールドは純金よりも鮮やかで明るい黄色が特徴
  • イエローゴールドは日本人との肌馴染みが良いゴールド。(※パーソナルカラーがブルーベースタイプは相性があまりよくないので注意)
  • K18YGやK14YGのYGはYellow Gold(イエローゴールド)の略
  • 同じイエローゴールドでも割金の割合によって微妙に色味が異なる

 

イエローゴールドとは?

 

イエローゴールドはカラーゴールドの一つです。

 

ジュエリー素材に使われる金は、純金のままだと柔らかすぎるため、シルバーや銅、パラジウムといった割金(わりがね)とよばれる別の金属と混ぜて金合金として加工されることが一般的です。

この割金の種類や配合率によって金の色調が赤みががったり緑がかったりするのでそれらを「カラーゴールド」と総称します。

 

その中でも鮮やかな黄色みを帯びた色をしているのがイエローゴールドです。

イエローゴールドとゴールドの違い

 

イエローゴールドは純金やK18(18金)と見た目にはほとんど違いはありませんが、並べて比較するとより明るく黄色っぽい色をしています。

イエローゴールドには「銀」と「銅」が割金として使われていますが、銀の割合が多いと緑っぽく、銅が多いとピンクっぽくなってしまうため、綺麗なイエローを作り出すためには「銀と銅」のバランスが非常に重要になります。

そのためイエローゴールドに関しては以下のように配合率が決まっています。

四分六(シブロク)

  • 銀:銅=4:6
  • 銅が多い分わずかに赤みが強い

五五(ゴーゴー)

  • 銀:銅=5:5
  • もっとも強い黄色を放つ

六四(ロクヨン)

  • 銀:銅=6:4
  • 銅が少ない分わずかに青みが強い。

同じイエローゴールドであっても微妙に色味が違うのは、上記のように配合率が異なるためです。

K18YGやK14YGとは?刻印の意味について

 

イエローゴールドを使ったジュエリーには「K18YG」や「K14YG」といった刻印がありますが何が違うのでしょうか。

この刻印は金の品位(純度)とカラーゴールドの種類を表しています。

頭のKは「karat(カラット)」の略記号で質量を意味します。

18や14といった数字は金の品位で24を基準として、どのくらい金を使っているかを表しています。

カラット 金の含有量(単位‰/千分率) 金の含有量(単位%/百分率)
K24 999 99.9
K18 750 75.0
K14 585 58.5
K10 416 41.6

 

最後のYGはカラーゴールドの名前略記号です。

YGはYellow Gold(イエローゴールド)の頭文字を取ったものになります。

 

K18YGもK14YGも同じイエローゴールドですが、金の純度が違うということがわかります。

イエローゴールドが似合う人は?

 

日本人の肌は少し黄色みがかっているため、イエローゴールドは日本人の肌になじみやすいといわれています。

しかし肌の色や髪、瞳の色で決まるパーソナルカラーはそれぞれ個人差があり、黄色みがかったイエローベース肌の人がいれば、青みがかったブルーベース肌の人もいます。

イエローゴールドはパーソナルカラーがイエローベースと相性が良く、肌をより綺麗に見せてくれる効果があります。

またカジュアルでヘルシーな印象があるので、日焼けした肌とも相性が良いです。

逆にブルーベースタイプとは相性が悪く、肌がくすんで見える場合もあるので、ブルベタイプがイエローゴールドを身に付けるときは、得意なホワイトゴールドをベースに、アクセントカラーとして取り入れると良いです。

 

イエローゴールドのお手入れ方法

 

純金は変色や変質しない金属ですが、イエローゴールドに使っている割金が変色の原因になってきます。

金の純度が下がるほど割金の量が増えて変色する可能性が高くなるので、こまめなお手入れが必要になってきます。

 

ここでは自宅でできる簡単なお手入れ方法をご紹介します。

基本は柔らかいクロスで拭くこと

 

ジュエリーの基本的なお手入れ方法

 

イエローゴールドを使ったジュエリーを身に付けた後は、必ず柔らかいクロスで拭きあげてください。

ティッシュやタオルのような繊維が粗いものだと、小傷が付いてしまう可能性があるため、ジュエリー専用のクロスやセーム革、なければ眼鏡拭きなどのようなクロスを使うようにしてください。

 

とくにセーム革は非常に目が細かいので、皮脂やほこりや汗といった汚れをしっかりふき取ってくれるので、ちょっとしたくすみも綺麗になるのでおススメです。

 

汚れが気になったら中性洗剤で洗う

ジュエリーの汚れを水洗いする方法1

ジュエリーの汚れを水洗いする方法2

 

クロスで拭いても汚れが気になったり、輝きがにぶくなってきたときは中性洗剤を使って洗います。

 

ぬるま湯を入れたバケツに中性洗剤を数滴入れたら、使い古した歯ブラシなどで汚れが気になる部分をこすります。

 

そして水で洗い流したら、柔らかい布で水気をしっかりと拭いてください。

 

宝石によっては水洗いができないものがあります。

特にターコイズやサンゴ、真珠やエメラルドなどを使っているジュエリーや、ミステリーセッティングのジュエリーの場合石はずれや破損など思いがけないトラブルが起こる場合があるので避けてください。

 

イエローゴールドの特徴

 

イエローゴールドは純金に近い色味ですが、より黄色っぽくイエローゴールド特有の華やかさがあります。

 

純金はそのままだと柔らかすぎるため実はジュエリー素材には向いていません。

しかしイエローゴールドは純金のような華やかな輝きがありながら、割金で強度や耐久性を上げているので、繊細で華奢なデザインでも折れたり曲がったりしにくいため、ジュエリー素材として多く用いられます。

 

また金の純度を下げるほどリーズナブルな価格で製造することができるため、お手頃価格で高級感のあるジュエリーを楽しむことができます。

 

反面割金の量が増えるため変色しやすくなるので日々のお手入れが大切です。

 

 

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