金の婚約指輪

婚約指輪はなぜ贈るの?それぞれが持つ5つの意味とは。

  • 肇高崎

 

宝石や金属にも意味がある! 婚約指輪の購入で迷ったときに知っておきたい意味

婚約指輪はその名の通り婚約の証として贈られる指輪で、長い歴史と夫婦にまつわる意味を持っています。
婚約指輪の歴史や意味を知れば、きっと指輪への思い入れも深くなることと思います。
婚約指輪の購入を検討している方はもちろん、婚約指輪を購入済みの方も気になる、興味深い意味について見ていきましょう。

 

結婚指輪とはどう違う? 婚約指輪が持つ意味

婚約指輪はどのようにして生まれ、広まり、そして現在に至るのでしょうか。
婚約指輪の存在意義や現代の風潮について確認していきましょう。

なぜ左手の薬指? 給料3か月分とは? 婚約指輪の歴史

指輪はその途切れない形状から、古来より「永遠」を表すものとして、契約や約束事に使われてきました。

男性から女性に贈る、いわゆる「婚約指輪」の風習については所説ありますが、紀元前3000年ごろの古代ローマの時代からあったといわれています。
この時代は「女性は男性に服従するもの」という考え方が強く、婚約指輪の意味も「所有の証」というものだったようです。

婚約指輪を左手の薬指につけるのは、当時は左手の薬指が「心臓につながっている重要な指」と考えられており、生命に直結する指に指輪をすることで意味を強める意図があったためといわれています。

ダイヤモンドのついた婚約指輪が贈られるようになったのは研磨技術が発達した15世紀ごろからで、庶民にまで浸透したのは19世紀以降から。
日本に伝わったのは明治ごろで、浸透したのはなんと昭和に入ってからになります。
当時の日本では「婚約指輪は給料3か月分が相場」と宣伝されていましたが、これは当時専業主婦がほどんどだったことから、「夫に何かあっても指輪を売って生活できるように」という意味があったようです。

婚約指輪の歴史は結婚指輪との関連が深いため、詳しく知りたい方はこちらの記事もご参照ください。
⇒知っておきたい結婚指輪の歴史! 使われる金属や宝石にも由来がある?

現代の婚約指輪の意味

現代でも、指輪の途切れない円形は「永遠」を表し、贈り物の中でも強い意味を持ちます。
「心臓につながっている」という古代の説はなくなっているものの、左手の薬指は今でも「心」や「愛」を象徴する指と言われており、そこにつける指輪の特別感は健在です。
実際、ペアリングや婚約指輪・結婚指輪以外の指輪を左手の薬指につける方は少なく、そこに指輪があれば「パートナーがいる」と思われるケースがほとんどです。
これにより、婚約指輪を見れば結婚の約束をしているのは明白で、公的にも婚約をしている証となります。

また、婚約指輪に使われるダイヤモンドにも「永遠の輝き」の意味があり、指輪が持つ「永遠」の意味と合わせてプロポーズをすることで「永遠の愛を誓う」という意思表示になります。
加えて、高価な指輪を贈ることで、結納のように婚約を形にする効果もあります。

男性が婚約指輪をつけないのはなぜ? 男性がつけたら変?

婚約指輪は現代でも男性から女性に贈られるのが一般的です。
その理由として、まだまだ経済的に男性の方が裕福なケースが多いことと、女性の方がジュエリーを好んでよくつける傾向があることが挙げられます。
また、結納の風習がある日本では、結婚の証として男性から女性に結婚の贈り物をすることに違和感が少ないというのもあります。
どちらかといえば男性にリードして欲しいと考える女性が多いのも理由でしょうか。

とはいえ、現代では男女の経済格差も役割の違いも少なくなっているので、女性のみが婚約指輪を贈られることを不平等だと考える方もいらっしゃるかもしれません。
男性が婚約指輪をつけることには何の問題もありませんので、互いに婚約指輪を贈り合うのも素敵です。
男性用の婚約指輪はまだまだ少ないですが、女性用の中からユニセックスなデザインのものを選んだり、豪華な結婚指輪を婚約指輪として使ったり、好きなファッションブランドの指輪を婚約指輪にするという方法もあります。

婚約指輪を購入しようか迷ったら?

婚約指輪は高価なものが多いうえ、人によってはタンスの肥やしになることもあるため、購入自体を迷う方も多いようです。
婚約指輪を購入する際には、自分の人生においてどのような意味を持つのかを考えることが必要です。

婚約指輪を購入する意味

婚約指輪を購入することで、気持ちに1つの区切りがつきます。
また、婚約指輪を伴う婚約は法的な拘束力も強まりますので、婚約をより強固にしたいときは購入するのがいいでしょう。

女性側も、婚約指輪と一緒にプロポーズされると喜びもひとしお。
形ある一生ものの婚約指輪はプロポーズをより鮮烈にし、結婚後も幸せな気分にしてくれます。

指輪のデザインが豊富な現代では、より女性の好みにマッチする指輪を贈るために、一緒に婚約指輪を選ぶカップルも増えています。
ファッションに合う婚約指輪なら、タンスの肥やしにならずにたくさんつけることができますよね。
プロポーズが済んだ方や入籍済の方でも、記念日に購入すると喜ばれると思います。

サプライズと彼女の好みを両立したい場合は、ダイヤモンドルースだけでプロポーズして後から指輪のデザインを選んだり、プロポーズ用の仮の指輪を使ったりするのもおすすめです。

婚約指輪を購入しない夫婦も

普段ジュエリーをつけない方や、新婚旅行や新生活にお金を充てたい場合は、婚約指輪を購入しない選択肢もあります。

また、結婚指輪ドをグレードアップすることで、結婚記念品を1つにまとめるという方法も。
エタニティリングやダイヤモンドが埋め込み式のものなど、凹凸が少ない指輪がおすすめです。

こちらの記事もご覧ください。
⇒結婚指輪・婚約指輪を購入しないのはアリ? 購入しないメリット・デメリットは?

婚約指輪に使われる地金や宝石にも意味がある

婚約指輪といえばプラチナにダイヤモンドのイメージが強いと思いますが、これにも理由があります。
貴金属や宝石が持つ意味を知って、自分たちに合った婚約指輪を選びましょう。

ダイヤモンドをあしらった婚約指輪が人気の理由は?

婚約指輪には宝石があしらわれるのが一般的です。
中でも、日本ではダイヤモンドが多く選ばれています。

ダイヤモンドは「宝石の王様」と呼ばれるほど有名なうえ、その変質しない白く清潔な輝きから「永遠の輝き」「清浄無垢」「純愛・純潔」という宝石言葉があり、結婚にピッタリの意味を持っているといえます。
ウエディングドレスや白無垢にも似合う花嫁カラーなのも人気の理由の1つです。

実用的な点から見ても、ダイヤモンドは傷や変質に強く、一生ものの婚約指輪に非常に適しています。
また、無色透明のダイヤモンドは人や洋服を選ばず、多くのシーンで活躍するにも関わらず、強い輝きと「ファイア」と呼ばれる虹色の輝きで飽きることがありません。
加えて、大きさと質の組み合わせによって予算内でさまざまな選択ができるため、じっくり選んだダイヤモンドには「世界に1つだけのダイヤモンド」という特別感も生まれます。

婚約指輪のゴールド・プラチナが持つ意味

ゴールドとプラチナは耐久性・耐食性・希少性に優れた素材で、一生ものの婚約指輪に適していますが、人気の理由は他にもあります。

・プラチナ
プラチナは白く清潔な輝きを放ち、ダイヤモンドと組み合わせることで互いの美しさが強調されます。
清楚さを重んじる日本では特に好まれ、プラチナがまだメジャーではなかった時代に皇室のご成婚のティアラに使われたことも。
また、プラチナはその鋭い輝きから「直観力を高める」というジンクスもあります。

・ゴールド
ゴールドは非常に歴史のある貴金属で、古来では「太陽の力を宿している」と考えられていました。
権力者が手にしていたことから富や権威を象徴し、風水でも幸運を引き寄せるとされています。
その縁起の良さから古くから結婚指輪として用いられており、欧米ではプラチナより人気があります。

以上が定番の素材の意味ですが、婚約指輪は結婚指輪よりも自由度が高いため、変わった素材や宝石を使う方もいらっしゃいます。
それぞれの意味を吟味し、世界に1つだけの婚約指輪を選び、大切にしてくださいね。