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指輪の刻印の意味は? メーカーが入れた情報からオリジナルの言葉まで刻印を解説
「SV925」「0.37ct」……指輪の内側に刻印が入っているのに気付くと、意味が気になりますよね。
この刻印の意味を読み解けば、メーカーが意図した指輪の情報が分かることもあります。
また、刻印といえば自分が好きな文字を刻印できるサービスも人気です。
メーカーが入れた刻印の意味から、結婚指輪・婚約指輪に使える刻印の文言まで、指輪の刻印にまつわる情報をまとめました。
素材や宝石のスペックが! 指輪の刻印で分かる情報

まずは、メーカーが入れた刻印の意味について読み解いていきましょう。
製造国や製造年、ブランドによっては表記が違うこともありますが、ある程度は刻印から指輪の情報を得ることができます。
指輪に使われている金属の種類の刻印
指輪の刻印でよく見かけるのが、素材の情報です。
指輪は合金であることが多く、メインの金属名とその含有量を表記するのが一般的です。
ジュエリーでよく使われる金属の刻印と読み方をを紹介します。
・プラチナ
プラチナは「Pt○○」と表記されることが多いです。
〇〇には数字が入り、プラチナの含有量を意味します。
「Pt950」ならプラチナの含有量が95%、「Pt100」ならプラチナ10%です。
純プラチナは以前は「Pt1000」と記載されていましたが、現在では「Pt999」と表記されるようになりました。
年代物のプラチナ製品の刻印の中には「Pm」「PM」というものもあります。
・ゴールド
日本では「K○○」と刻印されることが多いですが、国によっては「○○K」「○○KT」と表記されることもあります。
これはいずれも金の純度を表す「Karat」を意味します。
金は24分率で表記されるため、「K24」が純金、「K18」なら金75%という意味になります。
また、金にはホワイトゴールドやピンクゴールドなどの種類が存在し、それぞれ「K○○」の後に記号をつけて「K18WG(金75%ホワイトゴールド」「K18PG(金75%ピンクゴールド)」と刻印されることもあります。
このWGやPGは色名の頭文字からとったもので、それぞれ「WG=WhiteGold(ホワイトゴールド)」、「PG=PinkGold(ピンクゴールド)」となります。
・シルバー
シルバーは「SILVER」「SV○○」と表記されるのが一般的です。
比較的安価な素材のため、銀の含有量が省略されるケースも多いですが、銀の含有量95%の「SV950」と銀の含有量92.5%の「SV925」は目にする機会が多いと思います。
また、「SV」の方を省略して数字だけで「925」と記載されることもあります。
シルバージュエリーの中でもよく使用されるのはSV925ですが、これは「sterling silver (スターリングシルバー)」とも呼ばれます。
スターリングシルバーは上記の通り「SV925」や「925」のほかに「sterling」と表記される場合もあります。
日本でも非常に人気の高いティファニーやエルメスなどもシルバーアイテムにはSV925が使われており、スターリングシルバーは高品質の証ともいえます。
高価なジュエリーの場合は宝石の情報が刻印されることもある
上質な宝石を使ったジュエリーは、宝石の重さ(質量)が価格に大きく影響します。
そのため、宝石の重さを意味する「Carat」の単位を用い、「○○ct」と刻印されることがあります。
「1.00ct」なら0.2g、「0.30ct」なら0.06gほどです。
また、宝石の頭文字(ダイヤモンドなら「D」)を頭につけて「D0.51(ダイヤモンド0.51カラット)」などと表記することもあります。
サイズにブランド名……その他の指輪の刻印
指輪の刻印には他にも種類があります。
サイズ直しを前提としていないファッションリングには、分かりやすいように指輪の号数が刻印されていることがあります。
また、ブランド名や品質検査機関の証明印、シリアルナンバーなどが刻印されている高級ジュエリーも多いです。
指輪にオリジナルの刻印を入れたいときは?
お店や指輪によっては、自分が好きな文字を刻印できることがあります。
結婚指輪や婚約指輪の内側にメッセージを入れる方はかなり多く、指輪をより特別なものにしてくれるためおすすめです。
人気の刻印アイデアをご紹介します。
指輪の種類別! 人気&おすすめの刻印
指輪の刻印で迷ったときに使える定番アイデアを見てみましょう。
■結婚指輪・ペアリング
結婚指輪やペアリングは、2人に関する情報や愛の言葉を刻印するのが人気です。
・男性のイニシャル&女性のイニシャル(例:Y&M)……最も人気で、カップルでおそろいにできます
・相手の名前……互いの指輪に相手の名前を入れることでつながりを感じることができます
・記念日/入籍日/挙式日……2人の特別な日を入れて絆UP
・From 贈り主 to 受取り主(例:「From Y to M」と「From M to Y」)……互いに指輪を贈り合った方に人気です
・愛の言葉(例:「Only Love」「With You」)……メッセージ性のある指輪にしたいときに
文字数に余裕があれば、「イニシャル+記念日」「名前+愛の言葉」のように組み合わせるのもおすすめです。
■婚約指輪・プレゼントの指輪
一方が贈る指輪ということで、贈り主の名前やメッセージ性のある刻印がより人気となっています。
・From 贈り主 to 受取り主(例:From Y to M)……「YからMへ」と贈り主が明確に分かる刻印です
・Dear 受取り主(例:Dear Yui)……「親愛なるYuiへ」という意味から、贈り物であることと相手への愛情がうかがえます
・愛の言葉(例:「Heart to Heart」「For You」)……「心をこめて」「あなたに」など、贈り物ならではの文言が人気です
もちろん、結婚指輪やペアリングと同じような、イニシャルや記念日、相手の名前も人気ですよ。
■すべての指輪に使えるアイデア
自分らしさあふれる刻印は、結婚指輪や婚約指輪はもちろん、自分で購入した指輪にもおすすめ。
・自分の名前/イニシャル
・自分の誕生日
・好きな曲の歌詞
・詩人や偉人の名言
言語や記号を駆使して個性的な刻印に!
刻印できる文字数には制限があるため、刻印のアイデアが人と被ってしまうことも珍しくありません。
より個性的な刻印をしたいときに使えるアイデアを見てみましょう。
・思い入れのある国の言語を使う……新婚旅行先や好きな国の言語でメッセージを刻印をして思い入れUP
・日本語の刻印……一番なじみのある言葉で意味を深く感じることができます
・ハートや星などの記号を使う……イニシャルの間に「♡」「∞」「☆」を入れる刻印が人気です
・内側に埋めた宝石を活用……内側のプレシャスストーンをはさんでイニシャルを入れるなどの工夫ができます
・オリジナルデザインを刻印……お店によっては可能で、2つで1つになる模様にすることもできます
使用できる文字や記号はお店によって違うので、変わった刻印がしたい場合はお店に問い合わせましょう。
指輪の刻印で注意したいこと
指輪に刻印はすべての指輪にできるわけではありません。
指輪を刻印することによって起こるトラブルもありますので、事前に知っておきましょう。
場合によっては刻印を入れられないor制限がある
すべてのお店が刻印サービスを行っているわけではありません。
既製品販売のお店や工房と直結していないお店の場合、刻印ができないことがあります。
また、素材が原因で刻印ができないこともあります。
安価な指輪や一部のメッキ素材、あまりに硬い素材や逆に脆い素材の場合は刻印を断られることも。
結婚指輪や婚約指輪として売られている商品は刻印ができるケースが多いですが、凹凸が多いデザインの場合は物理的に不可能なことがあります。
また、指輪のサイズが小さい場合は、その分打てる文字数も少なくなるので注意が必要です。
サイズ直しや修理、売買時に手間がかかるケースも
指輪を長く使っているとサイズ直しや修理をすることもありますが、指輪を切ったり伸ばしたり、熱を加えたりすると刻印が歪んでしまいます。
もちろん、一度刻印を消してから打ち直すことで修復可能なのですが、お店によっては手数料が発生するケースもあります。
加えて、特殊なデザインや素材の場合は、完璧に元通りとはいかないこともあるようです。
資産として指輪を活用する可能性があるなら、刻印は打たない方が便利です。
名前や愛の言葉、日付などが入っている指輪は、刻印を消さないと売れないことも。
また、スペルミスや日付間違いにはくれぐれも注意が必要です。
刻印のある指輪を上手に楽しんでくださいね。








