ネックレスは思いもかけないタイミングで切れてしまいますよね。
洋服を脱ぐときに引っ掛けてしまったり、子どもがネックレスを引っ張ってちぎってしまったり、付けっぱなしにしていて気が付いたら切れていた、なんてこともありますよね?
ネックレスを修理に出したくても、高そうだからと諦めていたりしませんか?
ということで、自分で修理できる場合と修理できない場合、また修理できる場合の方法について解説していきたいと思います。
目次
チェーンが切れる理由
ネックレスチェーンを留める金具と、チェーンをつなぐ部分に丸カンという丸い金具があります。この金具の切れ目に火をあてて(ロウ付けといいます)、外れないようにくっつけるのですが、引き輪金具側にロウ付けを行わないのが一般的です。
それはなぜかというと、いざというときチェーンが切れるようにするためにあえて固定しないようにしているのです。
もしネックレスが何かに引っかかったり、引っ張られたりしたときに、切れるようになっていないと危険な事故につながる可能性があります。
細いチェーンだった場合、チェーンのほうが先に切れるかもしれませんが、太いチェーンの場合首がしまって危険です。
そのため通常、引き輪側はロウ付けで丸カンの口を閉じないのです。
チェーンが切れた場合
チェーンが切れるといっても、
- ネックレスチェーンが途中から切れてしまった場合
- ネックレスの丸カンが外れて切れてしまった場合
があります。
チェーンの切れ方によって修理内容や修理費用が変わってくるので、まずは前者・後者どちらのタイプか確認しましょう。
丸カンが外れてしまった場合、チェーンの種類にもよりますが自分で修理することも可能です。
丸カンが外れて切れてしまった場合
図の部分でチェーンが外れているようであれば、道具と材料さえ用意すれば自分でも修理が可能です。
※ネックレスのパーツはとても小さいので、修理したい箇所以外の部分が壊れてしまう可能性があります。お店に修理を出す場合、使用する素材やお店によって多少変わりますが、
お店によって金額は異なりますが、おおよそ1500円位で修理可能なため、大切なネックレスであれば修理に出すことをおすすめします。
自分で修理する場合の手順を説明します。
【自分で修理する場合】
用意するものはヤットコ(ラジオペンチ)2本と丸カン
・ヤットコ
※ヤットコ金具は先端がなるべく先端が細くなっているもののほうが作業がしやすいです。
まずは丸カンを開きます。
ヨコ方向に開いてしまうと、元の真円に戻すことがとても難しいので、開くときはタテ方向に開くようにしましょう。
※このとき強く握りすぎてしまうと丸カンに傷がついたり、勢い余って丸カンが飛んでいったりするので気を付けてください。
開いた丸カンにつなぎたいチェーンや留め具のパーツを通したら、タテ方向(開くときと反対の方向)に戻しながら閉じてください。
丸カン金具にはバネ性があるため、一回できれいに輪の隙間を閉じることは難しいです。
そのためいったん丸カンの隙間を、少し通り過ぎるくらいにひねってから、隙間に向かって微調整することできれいに丸カンを閉じることができます。
ちなみに丸カンが完全に外れてしまった場合の手順を説明しましたが、この丸カンのつなぎ目が緩くなってきたなと感じた場合でも上記のように自分で隙間を閉じることも可能です。
そのまま放置してしまうと切れてしまう可能性があるため、気づいたタイミングで隙間が広がらないようにメンテナンスをすることをお勧めしますが、頻繁に丸カンをひねったりしてしまうと、金属疲労で壊れやすいなる恐れもあります。
もし気になるようであればお店で「ロウ付け」という溶接を行ってもらって、チェーンが切れるのをあらかじめ防ぐことも可能です。
チェーンの途中から切れてしまった場合
チェーンの途中から切れてしまった場合、ロウ付けといった方法で、チェーンとチェーンをつなぐ必要があるため、ご自分で修理することができません。お店に持ち込んでプロに修理してもらいましょう。
費用はお店や素材の種類によって変わってきますが~2000円以内で修理可能な場合が多いです。まずは見積もりを取ってもらいましょう。
チェーンの引き輪が壊れた場合
引き輪(ネックレスを留める部分)が壊れてしまった場合は、交換が必要です。
もし修理したとしても、以前のようにスムーズに身に着けられないといったことが多いので、新品の引き輪と交換することをおすすめします。
交換料金は、引き輪のサイズや素材の種類によって変わってきますが~3000円以内で修理可能な場合が多いです。まずは見積もりを取ってもらいましょう。
また修理にかかる時間ですが、パーツを付け替えるだけなので15分くらいで終わる場合が多いです。
ちなみにこのタイプの引き輪が使いにくい、留めにくいとお悩みの方は「マグネットタイプ」の金具に交換してもらうことをおすすめします。
ネックレスのトップ(飾り部分)が大きいものだと、磁石の力でも重さに耐えられないため交換が難しいのですが、普段使い用のデザインであればマグネットタイプでも充分身に着けられます。
自分で修理ができない金具の種類
真珠のネックレスなどによく使われる「クラスプ金具」
中折れクラスプや差し込みクラスプなどチェーンと同様に種類の多いパーツです。
クラスプ金具には次のようなものがあります。
◆中折れクラスプ
ブレスレットや時計などでよく使われるタイプの金具です。
◆差し込みクラスプ
棒状のパーツを差し込むタイプの金具です。
◆パールクラスプ
クラスプ金具に真珠をあしらったデザインです。
これらの金具が壊れてしまった場合は、お店に修理していただくことをおすすめします。
費用は、素材の種類やデザインによって変わってきますが修理可能です。
お店によって違いますので、まずは見積もりを取ってもらいましょう。
まとめ
お店に修理に出す場合時間や費用がかかるので、自分で直せるとよいですよね。
ですが細かい作業が難しいと思ったり、大切なネックレスで傷をつけたくない場合は無茶をせず、プロにお任せするのもおすすめです。
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