出かける時に着けていた宝石が、外歩いただけで色が変わる宝石見たことありますか?この世にはそんな不思議な現象を持つ宝石が存在します。
この記事に辿り着いたということは聞いたことあるけどどんな宝石か詳しく知らない・・・
といったところでしょうか?
私たちの業界ではその宝石のことを「奇跡の宝石」と呼んでいます。
誰しもが気になる【ハックマナイト】の魅力をお届けいたします。
目次
奇跡の宝石 ハックマナイトとは
皆さんは宝石を見たときに、なんでこんな石がこんなにも値段が高いんだろう
と思った場面が一度はあるのではないでしょうか?かくいう私もその一人でした。
しかし、高い宝石にはしっかりとした理由があります。高い宝石の大前提は「希少価値」と「美しさ」です。
その両方を兼ね備えている【ハックマナイト】。ハックマナイトはフィンランドの鉱物学者であるビクトル・ハックマンの名前に由来してつけられました。
1980年代にロシアのコラ半島で発見された宝石の中でも歴史が新しいパワーストーンなのです。
ハックマナイトの希少価値
ハックマナイトは今から2005年頃に日本の市場に現れました。
唯一宝石として扱えるハックマナイトは実はミャンマーにある鉱山でしか取れず、その唯一取れる鉱山が2010年頃に閉山してしまったのです。
その鉱山も取れる広さで言うと田んぼ一反分(約990平方メートル)で、深さは100メートルという鉱山の中でもかなり限られた場所でしか採掘できません。
2005年頃に日本の市場に出てきてから2010年頃に閉山になったということは、わずか4~5年の間でしか取れなかったかなり希少価値が高い宝石ということがわかりますね。
ハックマナイトの美しさ
ハックマナイトの最大の特徴は、
最初は薄いピンク色なんですが、太陽光(紫外線)を浴びると紫色に変色します。
その効果のことを「テネブレッセンス効果」と呼び、宝石に含まれる成分として、油分や水分とありますが、ハックマナイトには少量の水分と硫黄が含まれているんです。
そのハックマナイトに含まれる成分と太陽光が化学反応を起こし、紫色に変色します。
しかもこの変色はすぐに消えるわけではなく、一定の時間はその色のまま。
それに対し、電気の光を浴びさせると化学反応が起こって紫色になっていたものが電気の光によって分解され元の薄いピンク色に戻っていくんです。
この現象は何回やっても変色が衰えることはありません。
つまり、出かける時に着けていた宝石が、外を歩いただけで色が変わり、室内に入った瞬間、色が変わるんです。
そのような幻想的な特徴を持っているのかハックマナイトの美しさということになります。
まさに自然が作り出してくれた神秘が詰まっている宝石。
うっすらと透明感が感じられるもの、発色の濃いもの、白っぽくマットな質感のものから、色合いも紫色、赤紫色、青色など、通常の状態でも様々な表情を見せてくれる宝石です。
この不思議な性質を持っていることがコレクターの間で話題になりコレクションストーンとして人気が爆発しました。
ハックマナイトのパワーストーン効果
ハックマナイトは、人間の心理の中にある恐怖心、罪悪感、自己防衛のを破り、喜びの感情を刺激する効果があります。
ハックマナイトはソーダライトの変種で心を落ち着かせ素直な感情を引き出す効果を持つエネルギーが高いことも特徴の一つです。
また、精神的な面においては前向きなエネルギーを持ち、うつに悩んでいる人におすすめのパワーストーンといえます。
自分自身の変化、変容を促進し、持つ人が願う変化に対応できるように、そしてどのような環境でも順応できるように助けてくれる石です。
集団になじめるようにおおらかな性格を形成してくれるでしょう。
集団の中に溶け込む事を助けたり、他人といると違和感を覚えたり、グループに溶け込めないという人を助け、良い意味の精神的変化をサポートする石なので、人間関係を良好にしたい方にはピッタリのパワーストーンです。
ある意味あなたに必要なエネルギーをもたらしてくれる石かもしれません。
とてもポジティブなエネルギーを持つ石ですので、良い意味で精神的変化をサポートしてくれるでしょう。
まとめ
ハックマナイトの魅力はいかがでしたでしょうか?
ジュエリーとしては一般の方にはあまり知名度が高いとは言えないかもしれないハックマナイトですが、一部のコレクターからは非常に高い人気があります。
いろんな顔をもっている宝石ってかなり素敵だと思いませんか?
上述したように紫外線を吸収することで変色効果を生ずる非常に希少な鉱物です。
変色効果は、アレキサンドライトやカラーチェンジガーネットが有名ですが、ここまで独特な変色効果を持つ宝石は非常に貴重。
「奇跡の宝石」と言われる所以も納得ですね。
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