ご自身がお持ちのジュエリーをもうつけないしどうしようかなと悩んだときに出てくるのが
- とりあえず付けないけど持っておく
- 家族の誰かに渡す
- 思い切って売る
大体の人がこちらのどれかに当てはまる。
実際使わないジュエリーを見つけたときに、娘さんかお孫さんにあげたとき、「デザインが気に入らないからいらない」と言われた経験をされている方がほとんどです。
ではそのジュエリーはどうしますか?となったときにほとんどの方が売られることが多いのが現状。
売る際にちょっとでも金額をあげたいですよね?
そんなときに上記で書いたよくわからない紙が役に立つことがあるんです。
そのよくわからない紙は2種類あって,「鑑定書」「鑑別書」と呼ばれています。
ではその二つは何が違うのでしょうか?
そこを詳しく紐解いていきましょう。
目次
鑑定書とは
鑑定書とは読んで字のごとく、宝石を鑑定したときに発行されるものです。
一番の特徴としてダイヤモンドにしか発行されません。
検査してその結果を記載した文章のことを「ダイヤモンド・グレーディング・レポート」と呼んでいます。
鑑別会社ではそれぞれの呼び方があるそうで、各会社で独自の名称やスタイルでレポートが出され、ダイヤモンドの“4C”を記載している内容でダイヤモンドのランクがわかるのです。
ダイヤモンドの4C
ここからは鑑定書に書かれている4Cの見方を説明しましょう。
ここを覚えておくと買取のときに店員さんが専門用語を出しても何を言っているのか理解することができます。
【カラット】
カラットとは、簡単にいうと石の重量を表しています。
石の重量の他に、カット形式やサイズが記載され、重量は小数点以下3位までで表示することが一般的です。
1ctは0.2gと決まってます。
(鑑定書の画像でカラットの場所を〇)
【カラー】
カラーはマスターストーンと呼ばれる現時点で一番透明に近いものと比較して黄色の濃度に応じて、決められます。
アルファベットのDから順にZまで等級があり、アルファベットがAに近いほど透明ということです。
なぜDから始まっているかというと、いろんな諸説があるそうなのですが、Aから始めると他にAを使っているシステムと重複してしまうという説や、ダイヤモンドの頭文字のDにちなんでいるとか。
【カット】
カットはダイヤモンドの輝きや煌めきを決定づける一番大切な要素と言えます。
カットがダイヤモンドの生まれ持った美しさを引き立ててくれるのです。
上から順に
- エクセレント
- ベリーグッド
- グッド
- フェアー
- プアー
と5段階決められており、ラウンドブリリアンカットと呼ばれるダイヤモンドでも一番多く採用されているカット方法にのみ評価がされます。
【クラリティ】
クラリティとは簡単にいうとダイヤモンド内の内包物(気泡)や中割れなどの有無を表しています。
等級は、FL(フローレス)からI3まであります。
FLに近いほど、内包物が少ないクオリティが高いダイヤモンドということです。
鑑定書がついているダイヤモンドとついていないダイヤモンドの違い
鑑定書がついているダイヤモンドとついていないダイヤモンドでは質がかなり違ってくるのか?といわれるとそんなことはございません。
品質が劣るわけではありませんが、鑑定書はダイヤモンドのよさをアピールするためのひとつのアイテムだということです。
インターネットやテレビ通販で、ダイヤモンドを手に取れないときに購入するのは不安がつきまとい、その不安を消すための道具としてつけたりします。
鑑定書は宝石の専門機関が調べたあとに発行してくれ、専門機関が調べて評価したダイヤモンドなので安心してください。という意味が込められているのです。
鑑別書とは
鑑定書はダイヤモンドにつくことがあるように、どんな種類の石にも発行されるものを「鑑別書」と言います。
鑑定書は、宝石のサイズ、形やその石が天然なのか人工で作ったものなのかを記載したものです。
この鑑別書においては、価格はもちろん、品質的な評価はありません。
科学的に検査することによってその宝石が、本物なのか、偽物なのかを鑑別してくれます。
ざっくりいうと宝石名、重量、サイズなどの必要最低限が記載されているといったところです。
しかし、セットで持っていると次に見る人の判断材料になるので念のため持っておきましょう。
まとめ
鑑別書とはいわゆる証明書なので、売る際に一緒に持っていても買取金額に変化が期待できるものではありません。
しかしセットで持っていると鑑定士の判断材料になるので、見て判断できなかったときに買取ができないとなってしまう可能性がありますので捨てずに保管しておきましょう。
その分、鑑定書は詳細に記載されていることから店舗によっては金額の差が出るアイテムになる可能性があります。
中には鑑別書と一緒で全く関係ないとしているところももちろんありますので、いろんなところに査定してもらうのが賢いやり方です。
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