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結婚指輪・婚約指輪をペアリングやファッションリングで代用してもいい? 性質の違いは?
結婚指輪や婚約指輪はブライダルリング専門店で購入することができますが、「ブライダルリング」と銘打って売られていない指輪を使うことはできるのでしょうか?
恋人時代にすでにペアリングを購入している場合や、左手薬指につけたいファッションリングがある場合、これらを結婚指輪・婚約指輪として使えたら一石二鳥ですよね。
「見た目が結婚指輪っぽかったらいけるかも?」と思ったことのある方も多いはずです。
結婚指輪、婚約指輪、ペアリング、ファッションリングは何が違うのでしょうか?
代用できるか確認していきましょう。
結婚指輪・婚約指輪・ペアリング・ファッションリングはどう違う?
何かを代用できるか否かを検討する際には、違いをはっきりと知っておく必要があります。
まず、それぞれの指輪がどのような目的で作られ、どのような性質を持っているのかおさらいしておきましょう。
結婚指輪とは?
結婚指輪は、結婚した夫婦がその証としてつける指輪です。
結婚式で交換し、ペアで日常的につけるのが一般的です。
プライダルリング専門店で結婚指輪として売られている指輪は、何十年のも間日常的に使うことを見越して作られています。
よって、記念品としてふさわしく、耐久性があり、サイズ直しも可能なプラチナやゴールドが使われることが多いです。
また、長時間つけていても苦にならないようにつけ心地にはこだわって作られる傾向があります。
職場や冠婚葬祭の場でもつける結婚指輪は万人受けしやすいデザインがほとんどで、つけっぱなしにすることも考えて家事などの邪魔にならないシンプルな構造のものが主流です。
宝石をあしらうこともありますが、基本的には小粒のものをさりげなく、ひっかかりのないように配置します。
長ければ一生使うこともあるので、プライダルリング専門店では長期間のアフターサービスがつくこともあります。
婚約指輪とは?
婚約指輪はプロポーズの際に男性から女性に贈られ、婚約期間中から一生にわたってつける指輪です。
結婚指輪と違って1日中つけっぱなしにすることはなく、その分豪華なデザインであることが多いです。
大粒の宝石を主役にすることが多く、結婚指輪より華やかなのが特徴です。
こちらも結婚指輪と同じく、一生使うことを考慮して多くがプラチナやゴールドで作られ、アフターサービスも充実していることが多いです。
宝石はダイヤモンドやルビー・サファイアなどの強い宝石を使うのが一般的ですが、着用頻度が高くない場合は他の宝石を使うこともあります。
ペアリングとは?
ペアリングは恋人が付き合っている証として互いにつける指輪です。
結婚指輪と同等のクオリティのペアリングもありますが、多くはシルバーや金メッキ、10金などの安価な素材です。
安価な分変形や変色が起こりやすく、経年劣化に注意が必要です。
カップルによっては毎日つけることもあるため、結婚指輪に準じたある程度シンプルなデザインが人気です。
ファッションリングとは?
ファッションリングはおしゃれのために作られた指輪で、その日のコーデの仕上げにつけるイメージのものです。
デザイン性に特化しているため、華美でひっかかりのあるデザインも多いです。
大体が帰宅後に外すことを前提に作られているため、つけ心地はあまり重要視されない傾向があります。
また、大まかなサイズしか展開されていないこともあります。
100均のものからジュエリーまで、さまざまな価格帯のものがファッションリングに含まれます。
ジュエリーやブランド品ならサイズ直しや修理に対応していることもありますが、安価なものはこれらが望めません。
また、刻印に対応している指輪は少ないです。
素材や装飾パーツ、宝石などは多岐にわたり、真珠やオパールなどの衝撃・薬品に弱い宝石や、真鍮などの錆びやすい金属が使われることもめずらしくありません。
ペアリングやファッションリングを結婚指輪・婚約指輪として使うには?
ペアリングやファッションリングを結婚指輪や婚約指輪として使うためには、いくつか気をつけるべきことがあります。
特に、着用頻度の高い結婚指輪の場合は要注意です。
後になって後悔しないために、それぞれの性質を比較して納得して選びましょう。
日常的に使いやすいデザインの指輪を選ぶ
結婚指輪を他の指輪で代用する場合は、どのような場でも使いやすいデザインを選ぶのがおすすめです。
奇抜なデザインの指輪や大粒の宝石がついた指輪、衣類に引っかかったり肌や食器を傷つけやすいものはストレスになります。
また、職場や冠婚葬祭につけていく場合は悪目立ちしないデザインが無難です。
特に、ファッションリングは販売時の流行やブランドの特徴が前面に出やすいため、歳を重ねても似合うかどうか考える必要があります。
耐久性のある素材の指輪を選ぶ
ペアリングやファッションリングの場合、「何十年もつけっぱなしにする」ことを前提に作られていないものが多くあります。
結婚指輪として長く使いたいのであれば、結婚指輪にも使われる強い素材の指輪を選ぶのがおすすめです。
また、錆びやすい素材の指輪を長時間つけていると、金属アレルギーを発症してしまうこともあります。
変形、変色に強い、安定した金属を選ぶようにしましょう。
純度の高いゴールドやプラチナ、チタンがおすすめです。
変色のお手入れを惜しまない場合は、シルバーもありかもしれません。
耐久性の低い宝石が使われていても、金属部分がしっかりしているもので、取り扱いに注意できるならば、使用頻度の低い婚約指輪に使うことはできます。
逆に、強い宝石を使っていても、基本の金属部分が劣化しやすいものはおすすめできません。
指輪の素材についてはこちらに詳しくまとめています。
⇒結婚指輪の素材はどれがオススメ?素材別のメリットとデメリットをまとめてみた。
修理やサイズ直しが可能な指輪を選ぶ
宝石が複雑に留められている指輪や繊細な模様がある指輪、安価な合金や特殊な素材の場合は、修理やサイズ直しができないことがあります。
ゴールドやプラチナ、シルバーあたりは加工しやすい素材ですが、保証のない指輪や、製造元と繋がっていない店舗で購入した指輪は、自分でサイズ直しや修理をしてくれるお店を探す必要があります。
また、ブランド品は修理費用が高額になりがちな上、何十年も前の指輪だと修理を断られてしまうこともあります。
ファッションリングを結婚指輪として使うときは、修理やサイズ直しができるか確認しましょう。
いつか買い替えることを前提に指輪を代用する
スイートテンなどの節目を機に、結婚指輪を新調する夫婦も多いです。
耐久性が心配な場合は、最初からいつか新調することを見越して代用するという手もあります。
特に、すでにペアリングを持っている場合におすすめです。
恋人時代の思い出のこもったペアリングをそのまま結婚指輪にしたいというカップルはたくさんいます。
結婚指輪を別に購入してしまうと、前のペアリングをつける機会はぐっと減ります。
ネックレスにしたり、重ねづけしたり、左手薬指以外につけることもできますが、やはり最終的にはしまったままになってしまうことが多いです。
結婚指輪にしても問題のないデザインの場合、最初は手持ちの指輪で代用し、経年劣化や紛失を機に結婚指輪を購入するのも合理的なのではないでしょうか。
毎日指輪をつけることに慣れていない新婚の時期は、うっかり指輪を紛失してしまうことも多いです。
今まで休日だけつけていた手持ちの指輪でどんな具合か様子を見ておけば、万が一紛失しても新品の結婚指輪を紛失するよりダメージは少ない、と考えることもできます。
また、欲しいランクの結婚指輪が高額な場合、その資金が貯まるまでペアリングや安価なファッションリングを使う、というやり方もアリですよ。