結婚指輪と婚約指輪の重ね付け

結婚指輪の素材はどれがオススメ?素材別のメリットとデメリットをまとめてみた。

  • 肇高崎

 

指輪の材質はどうちがう? 素材別の特徴と選び方

指輪を選ぶ際には素材にも注目することが大切です。
ファッションリングはもちろんのこと、毎日つける結婚指輪の場合はなおさらです。

プラチナ、ゴールド、シルバー……素材が変われば見た目や値段、希少性のみならず、耐久性や加工性、アレルギーの起こしやすさなども変わります。
予算内で用途や体質に合う指輪を選ぶためには指輪の素材に関する知識が必要です。
それぞれの素材の特徴を確認して、ベストな指輪を選びましょう。

結婚指輪や婚約指輪に向いている素材

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長くつける結婚記念品である結婚指輪・婚約指輪には、高い耐久性と希少性が求められます。
これらにふさわしい定番の素材を見ていきましょう。

希少性・耐久性が高いプラチナ

日本で最も人気な結婚指輪の素材はプラチナです。
プラチナは結婚のイメージにピッタリな明るい白色が特徴の金属で、希少性も耐久性も高い素材です。
単体で金属アレルギーを起こす可能性も低く、加工性も優れているため、日常的に使ってもトラブルが少ないといえます。

また、プラチナの白い輝きがダイヤモンドの輝きをより一層引き立てるため、婚約指輪にも最適です。
特に、ダイヤモンドのカラーにこだわって無色に近いものを選んだ場合は、プラチナと合わせるのがおすすめです。

貴金属の中でも特に高額になりますが、変わらない美しさを求めるならプラチナを選ぶ価値はあるでしょう。

合金が多いプラチナ・ゴールドは混ざっている金属も要チェック

プラチナやゴールドは単体ではやわらかいため、ほとんどの指輪は強度を上げるために他の金属が混ぜられています。
混ぜられている金属にも注意しましょう。
また、金属の配合率も要チェックです。
値段が安い場合、ゴールドやプラチナの割合が低いこともあります。

■パラジウム
白く輝く金属で、プラチナやホワイトゴールド、ときにはピンクゴールドにも使われます。
変色に強い金属なのですが、金属アレルギーのリスクがあります。

■イリジウム
プラチナによく使われる白い金属で、アレルギーを起こしづらいのですが、プラチナよりも希少で高価です。

■ルテニウム
プラチナによく使われる白い金属で、アレルギーを起こしづらいです。
低価格ですが、加工性は少し劣ります。

■ニッケル
プラチナやホワイトゴールドによく使われる安価な素材です。
変色には強い半面、アレルギーを起こしやすいので注意が必要です。

■銅
独特な色合いのピンクゴールドやイエローゴールドに使われます。
十円玉を思い出すと分かるように、変色しやすい金属です。
汗や皮脂の他、塩素にも注意が必要です。
パラジウムやニッケルほどではありませんが、金属アレルギーのリスクがあります。

ファッションリング向きの素材

お手軽に指輪を楽しみたい場合は、高価なプラチナやゴールド以外の素材も視野に入れられると思います。
使用頻度や用途、体質によって上手に使い分けましょう。

定番のシルバー

鋭い銀色が美しいシルバーはファッションリングやペアリングに人気の素材です。
美しさもさることながら加工もしやすく、希少性が低い分安価で入手できます。

シルバーはプラチナやゴールドと違い、化学反応を起こして変色しやすい金属です。
空気や皮脂など、周りの微量の硫黄と反応して徐々に黒ずんでいくのが特徴で、これを「硫化」といいます。
温泉など硫黄が多いところにつけていくと一瞬で真っ黒になってしまうことも。
白い輝きを保ちたい場合には硫化した部分のお手入れが欠かせません。
また、これを逆手に取り、硫黄や塩素を使ってあえて変色させた「いぶし銀」の素材は男性を中心に人気があります。

シルバーはアレルギーを起こしにくい素材ですが、単体ではやわらかすぎるため、指輪の素材は銅などが混ぜられた合金がほとんどです。
アレルギーを起こしやすい方は銀の配合率や混ぜ物の種類を確認しておきましょう。

逆に、シルバーが混ぜ物として使われることもあります。
色の似たプラチナやホワイトゴールドの他、イエローゴールドやピンクゴールドなどにもよく使われています。

安価なのに重厚な見た目の真鍮

真鍮は銅と亜鉛の合金で、温かみがある重厚な色をしています。
安価に大量生産でき、道具があればハンドメイド品を作れるほど加工もしやすいことから、私たちの身の回りにたくさん存在している素材です。

注意点としては、真鍮が錆びることが挙げられます。
錆は無毒ですが、衣類やパールなどに錆がつくと落ちなくなってしまうこともあります。
また、錆が出るということはアレルギーを起こしやすいということでもあります。
アレルギー体質の方は避け、使用後の指輪はよく拭くようにしましょう。

錆びにくいステンレス

カトラリーやシンクなど、私たちの身の周りにあるステンレスですが、指輪にも使われることがあります。
ステンレスは錆びにくい上に安価ですので、合理派の方におすすめです。

ステンレスは強度が高くてお手入れは楽なのですが、その強度ゆえに加工が少し難しい金属です。
よって凝ったデザインにはあまり向いていません。
また、指輪が抜けなくなったとときに切断に手こずることもありますので注意しましょう。

ステンレスは腐食しづらいためアレルギーを起こしにくいといわれていますが、原料には鉄やニッケルなどアレルギーが起きやすい素材が使われています。
錆びにくい配合になるよう工夫されていますが、アレルギーが心配な場合はより質の高い医療用ステンレスを選びましょう。

金属アレルギーの人の指輪はどの素材がいい?

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金属アレルギーの方に向いている指輪の素材を見ていきましょう。
いずれも個性派の素材ばかりですので、人とは違った指輪がほしい方にもおすすめです。
アレルギーの方は「合金」でない純粋なものを選んでください。
また、非常に敏感な方は微妙に混ざった別の成分に反応してしまうことがありますので、指輪の製造元に確認してから購入するようにしてくださいね。

軽くて楽なチタン

最も体への負担が少ないのはチタンです。
金属アレルギーを起こしにくい金属といえばチタンを思い浮かべる方も多いと思います。
非常に軽いのに強度が高く、医療で体内にも使われる素材です。

強度が高い分複雑な加工には不向きで、高価な部類に入るのがデメリットといえます。

鮮やかな発色も魅力のジルコニウム

指輪の新素材として近年人気が出ているのがジルコニウムです。
ジルコニウムは銀色の金属ですが、熱などの加工を加えることでさまざまな色が浮かぶ不思議な素材です。
アレルギーを起こしにくく、軽くて強度があります。

注意点としては、色がついている部分が経年で若干褪せることがある点と、加工性が低い点です。
複雑なデザインや変わった石留めは難しいので、色で個性を楽しみましょう。
また、高度なサイズ直しができないため、サイズはよく確認して購入してください。

個性派の黒いタンタル

タンタルは内側からにじみ出るような黒色が特徴的なレアメタルです。
こちらもアレルギーを起こしにくい素材で、金属光沢のあるどっしりとした鉛色から、アレルギーに関係なく渋い雰囲気を好む方に人気です。

加工がしづらいのと、希少性が高く取り扱いのあるお店が少ないのが難点ですが、クールな雰囲気がお好みの方は検討されてみてはいかがでしょうか。