可愛らしい色合いから女性人気の高いピンクゴールド。
金のはずなのにどうしてピンクっぽい色味なのか不思議に思ったことはありませんか?
この記事ではピンクゴールドとはどんなものか、その特徴やピンクゴールドジュエリーの刻印の読み方、お手入れ方法などを紹介します。
目次
ピンクゴールドとは?
ピンクゴールドはカラーゴールドと呼ばれる金合金の種類のうちの一つです。
金そのものがピンクっぽくなっているため、メッキのように色が剥げることはありません。
ジュエリーは純金で使うには柔らかすぎて繊細なジュエリーの加工に向かないため、銀や銅などほかの金属を混ぜた金合金を使うことが一般的です。
この銀や銅など金に混ぜる金属を割金(わりがね)と呼び、配合率によって金の色合いが変わってきます。
ピンクゴールドには銀と銅、パラジウムを混ぜており、赤い銅と白いパラジウムの影響でピンクの色味を帯びたゴールドになります。
ピンクゴールドの刻印の意味について
ピンクゴールドにはK18PGやK14PGといった刻印がされていますが、これらはどのような意味があるのでしょうか。
刻印の読み方について解説します。
K18PGやK14PGとはどういう意味?

ピンクゴールド製品の刻印がどのような意味を持っているのか説明した画像
ピンクゴールドを使ったジュエリーにはK18PGやK14PGという刻印があります。
頭のKはカラット(karat)の意味で金の純度を示す記号になっています。
次の18や14などの数字は金の純度を24分率で表したものです。
通常K18やK14のように「K+数字」の組み合わせで表記されることがほとんどですが、18Kなどのように数字の後ろにKがある場合もあります。
末尾のPGはピンクゴールドを表していて「Pink Gold」の頭文字を取ったものです。
以上のことからもしK18PGと刻印がされていた場合、75%が金、残りの25%には銀や銅などほかの金属が配合されているということがわかります。
K18RGのRGってなんのこと?
ピンクゴールドにはK18RGのように「RG」表記のものがあります。
このRGはローズゴールド(Rose Gold)を意味しています。
このローズゴールドという名称はカルティエやブルガリ、ティファニーなど海外メーカーで表記されていることが多いです。
※メーカーによってはK18RGといった刻印ではなく、金の純度を表す750といった数字のみの場合もあります
ピンクゴールドの特徴
ピンクゴールドにはどのような特徴があるのでしょうか。
①女性らしく可愛らしい印象
ピンクゴールドの最大の特徴は繰り返しになりますが、ピンクがかった可愛らしい色合いです。
イエローゴールドと同様に華やかな印象がありますが、派手過ぎない大人の女性らしい印象を与えてくれます。
そのためピンクゴールドを使ったジュエリーには可愛いデザインのものが多いです。
ピンクゴールドは本来ブルーベースタイプと相性が良いのですが、柔らかい色合いのピンクゴールドならイエローベースタイプともマッチします。
ピンクゴールドは割金の配合率によって色合いが微妙に変わってくるため、同じピンクゴールドであってもメーカーによって赤みがかったものや、淡いピンクのものなど多様なので、自分の肌に合うものを選ぶとよりきれいに見せてくれます。
またピンクゴールドの色の特徴として金の純度が下がるほど、より鮮やかな色調になる点があります。
それは赤みを出す銅の割合が増えるためで、K18PGよりもK10PGのほうがよりはっきり鮮やかな色合いになり、銅の割合が下がるK18PGのほうがより柔らかい色合いになります。
ピンクゴールドを使ったジュエリーの選び方は【女性人気NO1のピンクゴールドについて。30代でも様になるネックレスの選び方】で紹介しているので、合わせてご覧ください。
②強度や耐久性が高く丈夫
ピンクゴールドは銅の比率が高いため、イエローゴールドやホワイトゴールドよりも強度や耐久性が高いのが特徴です。
しかし硬いと割れやすくなる面もあるため、ブランドやデザインによっては指輪のサイズ直しが難しい場合もあるといったデメリットもあります。
ピンクゴールドジュエリーのお手入れ方法
ピンクゴールドは銅が含まれているので汗や汚れ放置したり、出しっぱなしにしていると徐々に赤っぽく変色してしまう可能性があります。
金は本来変色しない金属なので、金の純度が高いK18(約75%)よりも金の純度が低いK10(約42%)のほうが変色しやすい傾向があるので、輝きを保つためにはこまめなお手入れが必要になります。
ピンクゴールドの基本的なお手入れ方法
お手入れの基本は、眼鏡拭きやジュエリー用クロス、セーム革などでジュエリーを優しく拭くことです。
皮脂や汗、化粧品などの油分がくすみや変色の原因となってしまうので、ジュエリーを使ったあとは必ず拭き上げをする癖を付けると良いです。
タオルやティッシュペーパーなどで拭くと繊維が粗いため、表面に細かな傷がついてしまう可能性があるので、目の細かいクロスを使うほうが良いです。
また目の粗いものだと繊維が宝石を留めている爪に引っ掛かり、爪が緩くなって石はずれにつながる恐れがあるのでご注意ください。
汚れが気になった場合のお手入れ方法
クロスで拭いても汚れが気になったり、輝きがにぶくなってきたときは中性洗剤を使って洗います。
ぬるま湯を入れたバケツに中性洗剤を数滴入れたら、使い古した歯ブラシなどで汚れが気になる部分をこすります。
そして水で洗い流したら、柔らかい布で水気をしっかりと拭いてください。
宝石によっては水洗いができないものがあります。
特にターコイズやサンゴ、真珠やエメラルドなどを使っているジュエリーや、ミステリーセッティングのジュエリーの場合石はずれや破損など思いがけないトラブルが起こる場合があるので避けてください。
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