ピアスをしていて、ふと耳を触ってみるとしこりのようなコリコリしたものができて「どうすれば治るのか」「このままピアスをしてもいいのか」と悩んでいる人は少なくありません。
数あるピアスのトラブルの中でこの記事では「ピアスホールのしこり」について原因と対処法を解説します。
目次
ピアスホールにしこりができる原因としこりの正体
どうしてしこりができてしまったのか、しこりの正体はなんなのか解説します。
パターン①:粉瘤(ふんりゅう)
粉瘤とは皮膚の中に老廃物がたまる袋のことです。次第に大きくなってコリコリとしたしこりになります。
早めに皮膚科の治療を受けることをおすすめします。
薬を塗ったり、病院の治療を受けることで治る場合がありますが、完全に無くそうとすると形成外科で切除治療が必要です。
パターン②:肉芽(にくが)
肉芽とはピアスをしたときに体がピアスを間違って異物だと反応して炎症が起こり赤いデキモノができたものを肉芽といいます。原因としてはピアスの素材と体の相性が合わずに肉芽ができるパターンが多いです。特に軟骨やへそにできることが多いですが、耳たぶでも炎症が起きます。
ニキビなどと同じようにデキモノなので、しこりのようにコリコリしています。
ピアスホールにできたしこりの対処法
どうすればしこりを治すことができるのか対処法を解説します。しこりを治すのは時間がかかるので焦らず治していきましょう。
ピアスを付け替える
ピアスホールが炎症は体とピアスの素材との相性がよくないときにおこります。しこりとして炎症が起きているならピアスの素材に問題がある場合があるので、金属アレルギーが発症しにくい素材に付け替えてみるとしこりがだんだん小さくなって次第にはなくなります。
軟膏を塗って自然治癒を待つ
治すのに焦ってしまって間違ったケア方法をするとしこりが大きくなってしまうこともあります。抗生物質が入っている軟膏を塗って自然に治るのを待ちましょう。【ドルマイシン軟膏】は抗生物質入りで安価で手に入るのでおすすめです。
症状が悪化したりしこりが大きくなっているようであれば早急に病院に行くようにしましょう。
ホットソークを試す
ホットソークとは塩を溶かしたお湯に患部を浸して患部の代謝を高める治療法のことです。準備するものはぬるま湯と塩と容器でき、自宅で簡単に試すことができるのでおすすめです。患部の代謝をあげることによりしこりを徐々に治していきます。
詳しいやり方などは【ピアス穴のケア方法を解説!意外と知らない正しいケア方法とは?】で解説していますので合わせて読んでおきましょう。
病院にいく
しこりに痛みや違和感を感じたらすぐに病院に行きましょう。痛くなくても早く治したい場合は専門の医師に診てもらうのが一番早いです。最初は皮膚科で診てもらって処方された薬で対処します。それでも治らないようであれば切除することも考えると形成外科に診てもらうとよいでしょう。
しこりの上からピアスを開けるのはNG
しこりの上からピアスを開けることはとても危険なのでNGです。その理由を解説します。
理由①:激しい痛み
老廃物が溜まり袋状になった粉瘤を貫通させると袋が破れ、炎症をおこし激しい痛みに襲われるケースもあります。また、しこりによって普段より分厚くなっているところに針を通すため力が加わり痛みの原因となります。
理由②:貫通しづらい
しこりは普通の皮膚と違って固くなります。固いしこりの上から貫通させようとするのはかなりの力がいります。なお、固いしこりの上から開けようとしても針がずれて理想とは違う場所に開けてしまいかねません。
理由③:炎症が悪化する
しこりは触らないことが重要です。炎症を刺激してしまうと状態が悪化して切除せざるを得ない可能性がありますので危険です。不用意にしこりを傷つけるような行為はやめましょう。
まとめ
ピアスホールにできるしこりについて原因と対処法を解説しました。前の日にはできていなかったのに急に見つかるのがしこりです。できたからといって焦らず様子を見ながら対処していきましょう。また、しこりの上から開け直そうとするのは危険なので正しい付き合い方を行い安全にピアスを楽しんでいきましょう。
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